リリカルなのは なのは×フェイト
土曜日, 12月 31st, 2011
リリカルなのはの、なのは×フェイトを更新しましたー。
タイトルは『寝惚け』だす。久しぶりの更新だす。
はっはっは。書き方忘れてる自分にびっくりだー(爆)
リリカルなのはの、なのは×フェイトを更新しましたー。
タイトルは『寝惚け』だす。久しぶりの更新だす。
はっはっは。書き方忘れてる自分にびっくりだー(爆)
明かりのない寝室は静まり返っていた。
耳を和ませる音楽もなければ、気持ちを綻ばせる会話もない。
唯一の音は規則正しい呼吸音。
眠りの深さを主張するようにそれは規則正しく上下する。
その音に時々交ざるのは、シーツの音。
寝返りを打ちましたと教えるように、布の擦れる音だけだった。
静寂と闇が支配する穏やかな時間。
その一時の休息にチャチャを入れるように窓の外が明るくなり始める。
窓にぺとりと付いた朝靄が、一滴垂れた。
水平線から朝の灯りが顔を覗かせて、夜の帳が上がる。
闇に変わる光が部屋に差し込む。
「ん……」
瞼越しに朝を感じたなのはの眉間に皺が寄った。
瞳は開けない。
閉じたまま眩しさと格闘していたなのはだが、根負けしたように寝返りを打つ。
布の擦れる音がした。
しかし、その音も直ぐに止み、再び静寂が訪れる。
そんななのはのささやかな抵抗中も朝の灯りは天への歩みを続けていた。
音もなく、けれど確実に。
部屋全体を明るく照らし出そうとしていた。
「……起きなきゃ」
緩慢な動作で上半身を起こし、勝手に下りてくる瞼をなのはは擦る。
まだ寝惚けが残る瞳で横を見ると、眠っているフェイトが視界に映った。
微かに上下する胸が、少々羨ましい。
「やっぱり昨日、夜更かししちゃったのがまずかったかな」
失敗と、なのはは欠伸を咬み殺す。
昨夜、なのはが寝ようとした矢先にフェイトは帰ってきた。
同室と言っても、ここ最近はなのはが寝た後にフェイトは帰ってきて、
フェイトが寝ている間になのはが出勤する。
そんなすれ違いの日々が続いていた。
けれど、昨夜はお互いが起きている時に部屋で顔を合わせる事が出来た。
自然と話に花が咲く。
任務の事から近況まで。
ついでに、ちゃんと休息を取っているか、御飯は食べているかの確認と、
軽いお説教。
あれよあれよと時は流れて、気がつけば普段よりもかなり遅い時間まで
語り合っていた。
「うーん。やっぱり気が緩むのかなぁ」
前線任務中であれば、一日や二日の徹夜は気にならない。
仮眠を取っていても気を張っているせいか、起き抜けで即座に行動に移せる。
しかし、ここはプライベートルームで、話し相手は気が置けないフェイトだ。
自然と肩の力が抜ける。
「駄目駄目。しっかりとしなきゃ」
前線ではないと言っても、教導はなのはの重要な仕事だ。
眠いと言ってはいけないとガッツポーズを取って、なのはは活を入れる。
着替えるためにベッドから抜け出すと、フェイトがころりと転がった。
何となしに、なのはの視線がフェイトを追う。
呼吸は規則正しいまま。
瞼も閉じたまま。
ただの自然な寝返りだった。
「……ふむ」
そっと、フェイトに近寄ると、なのはは顔を寄せて眺める。
執務官の顔でもなければ、隊長の顔でもなく、エリオやキャロの母親の
顔でもない。
お互いに成長したけれど、どこ幼い頃の面影が残るフェイトの寝顔は少
しも緊張していない。
穏やかな寝顔に自然となのはの頬が綻ぶ。
そして、少しだけ悪戯心が擽られた。
起こさないように静かに手を伸ばして、なのはは指先でフェイトの頬を突っつく。
「ん…」
微かにフェイトの眉が顰まった。
けれど、直ぐにその皺は消えた。
規則正しい呼吸音が、更に悪戯心に火を点ける。
今度は親指と人差し指で摘む。
柔らかく弾力のある頬が、ふにと膨らんだ。
よくつきたての餅みたいだと比喩される頬は、まさにこんな感触なんだ
ろう、となのはは笑う。
指を離すと、ふにとフェイスラインが戻った。
擽たかったのか、後を追うようにフェイトの指が頬を掻く。
「にゃはは」
意識が無くても反応をフェイトは返してくれる。
それが嬉しくて、なのはは包むように頬に掌を当てる。
じわりと伝わるフェイトの体温。
優しく暖めるような熱は、 当たり前だけど生きているんだと思わずに
はいられない。
お互いに危険が伴う職業に就いている自覚はある。
だからこそ、触れられるこの一時はとても大切で。
なのはの瞳が細まる。
「な、のは……?」
「あ」
つと、開いたフェイトの瞳に、なのはの笑顔が固まる。
調子に乗って遊んでしまったせいだろう。
フェイトが起きてしまった。
瞼を擦りながら、体を起こすフェイトになのはは慌てて言う。
「ごめんね。起こすつもりはなかったんだけど」
「んー……」
なのはに顔を向けた、フェイトの瞳は焦点が合っていなかった。
どこか遠くを見つめるような視線に、思わずなのははフェイトの顔の前
で手を振る。
「フェイトちゃーん、起きてるー?」
「……んー」
「うん。解った」
起こした本人が言う台詞ではないと理解しつつ、なのははもう一度フェ
イトを眠りへと誘う。
「まだ起きるには早いから寝てて良いよー」
「んー……」
言われるままにフェイトが体を倒した。
ぽすんと、頭が枕の上に落ちる。
「ごめんね。起こしちゃって」
フェイトに布団を掛けて、あやすようになのはは布団を叩く。
「……なのは、は?」
「ふぇ?」
「なのはは…まだ寝ない、の…?」
「私は朝練があるから。というか、起きたばかりだし」
つい悪戯心に負けてフェイトで遊んでしまったが、そろそろ支度をしな
いと本当に遅刻してしまう。
教導官が遅刻しては、示しがつかない。
「フェイトちゃんはゆっくり寝てて」
言って、立ち上がろうとするなのはの袖が引っ張られた。
見ると、フェイトの指先が袖を摘んでいる。
「フェイトちゃん?」
「一緒に、寝よ」
「うん……じゃなくてっ!」
反射で受けそうになった自分をなのはは叱咤した。
「私はスバルやティアナ達はもう準備運動して待っているから」
真面目な訓練生は本当に真面目で。
なのはが顔を出す頃にはウォーミングアップを終わらせている。
「だから、私は朝練に行ってくるね」
「………やだ」
「えーと」
寝惚けているせいだろうか。
普段では決して見せない我が儘がフェイトから飛び出した。
しかも、やはり寝惚けているせいだろうか。
どこか幼さが増している。
服を摘むたかが二本の指。
二本の我が儘な指。
それがとんでもなく抗いがたい誘惑でなのはを誘う。
「え?なにこれ?私、試されているの?」
ほんの出来心が凄い試練になってしまったなのはは頭を抱えた。
「なのはー…」
「お願いだから上目遣いで見ないで」
朝練も立場もすっ飛ばしたくなるとろりとした瞳に、なのはは顔を背ける。
しかしフェイトの指は振り切れない。
「せめてこれが解けたら覚悟が決まるのに」
外そうとして、そっと腕を引き寄せるとフェイトの腕が伸びる。
腕を伸ばすと、フェイトの腕が戻って行く。
何度か繰り返しても、フェイトの指は 袖口を決して離そうとはしない。
「…フェイトちゃん。本当に寝惚けてるだよね?」
本当は起きているのではと思えるしつこさに、フェイトの顔を覗き込む。
「なのは、キス、するの?」
「疑ってごめんなさい」
素ではまずフェイトが発しない単語に、なのはは謝った。
「そうなると、これは本当にラッキー。じゃなくてアンラッキーな状況
になっちゃうなぁ」
袖を摘んでいるフェイトはどこか幸せそうで。
その幸せを奪う事は到底なのはには出来ない。
さらに言えば、なのはも幸せだったりするから余計に厄介だったりする。
「でも支度しないとまずいし」
しかし、刻々と朝練の時間は迫っている。
「かといって、これを外すのは私には無理だし」
時計とフェイトを見比べて迷うなのはに、電信音が不意打ちを掛けた。
「にゃっ!」
通信アラームのように響く音に驚いたなのはが背筋を張る。
「やば!目覚まし時計止めてなかった!!」
遅刻防止の最後の牙城としてセットしているベッドサイドの目覚ましを、
なのはは慌てて止めた。
頭頂部のボタンを押された目覚まし時計が静かになる。
起きてしまったかと、半覚醒状態だったフェイトへ目をやると、横になっ
たまま動く気配はない。
どうやら迷っているうちに完全に夢の世界に誘われていたようだ。
ほぅと、なのはが安堵する。
そして、気づいた。
慌てた拍子に、フェイトの指が袖から外れた事に。
「あー…」
軽く手首をなのはは振る。
軽い。
ささやかに摘まれてただけなのに、やけに軽くなった気がした。
「んー、でもまぁ。これで朝練行けるし」
ちょっと寂しさを感じながらも、なのはは気持ちを切り替える。
もう時間はぎりぎり、というよりオーバー気味だ。
急いで身支度を調えようと立ち上がると、フェイトがもそりと動く。
「ん?」
見るともなしに見ると、眠っている筈のフェイトの手が右往左往していた。
上がって、下がって。
何かを探すようにシーツの上を泳いでいる。
「これって」
ちょこんと座り、フェイトの手の近くになのはは手を差し出す。
きゅっと手が握られた。
大きな溜息をなのはが吐く。
空いた手でディスプレイとコンソールを呼び出して、通信を試みる。
『はい』
程なくして、ディスプレイにティアナが現れた。
「ティアナ、おはよう」
『おはようございます。なのはさん』
「もうみんな集まってるよね?」
『はい。ウォーミングアップも済んでます』
ティアナの言葉を肯定するように、後ろでスバル達が柔軟運動をしてい
るのが映っている。
準備万端の生徒達に悪いなと思いながら、なのはは言う。
「ごめん。私、30分くらい遅れるから自主トレしててくれるかな」
『え?あ、はい。解りました』
きょとんと瞳を瞬かせたティアナだったが、上司からの連絡と言う事で
直ぐに快諾した。
『あ…』
そして、ティアナ頬が赤く染まる。
「ティアナ?」
『い、いえ。何でもありません!お邪魔しましたっ!!』
「え?ティア――」
最後の一言の意味が解せなかったなのはが聞き返す前に通信が一方的に
切れた。
「最後のは何だったんだろう」
首を傾げたなのはは、目の端に映る。
「………しまった」
スバル達の行動が把握できたのは、ティアナの後ろの状況もディスプレ
イに映し出されていたからで。
それはつまり、ティアナからもなのはの状況が把握出来る状況でもある訳で。
ティアナの『お邪魔しましたっ!!』はかなり奥が深い。
「音声だけにすれば良かった」
失敗と頭を抱えても、時は既に遅く。
後悔するなのはの気持ちも知らずにフェイトは安心しきった顔で眠っている。
それが何とも恨めしい。
「フェイトちゃんのせいだからね」
唇を尖らせて、八つ当たりをするかのようにフェイトの鼻を摘むなのはのもう片方の
手は30分動かなかった。
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久しぶりの更新だよ-書き方わすれてるよーリハビリだよー。
リクエストありがとうございましたm(__)m
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復帰にあたり、HOMEにあんけーとなんぞ設置してみました。
もし興味がある方がいらっしゃいましたらお応え頂けると嬉しいです。
べ、ベツニネタクダサイトイッテルワケジャナイヨ!
すげぇ。丸一年更新してねぇ(爆)
あーと、まだ見に来られている方がいるのかびみょーですが一応ご報告を。
家の事情が年内で目処が付きそうなので、来年からまたぼちぼちぼちぼちぼちと書き始めようと思います(詳細はブログにて~)
絶賛禁断症状発動中なのでええ加減発散させたいです。呟きで叫んでも発散にならん。書くよ。
お暇でご奇特な方はまたお付き合い頂けると幸いですm(__)m