リリカルなのは なのは×フェイト
金曜日, 12月 31st, 2010
リリカルなのは なのは×フェイトに1個追加しましたー。
タイトルは『いちゃいちゃ』だす。←もっと何か無かったのか。
今年最後の更新だすー。間に合った―(ほっ)
リリカルなのは なのは×フェイトに1個追加しましたー。
タイトルは『いちゃいちゃ』だす。←もっと何か無かったのか。
今年最後の更新だすー。間に合った―(ほっ)
目に沁みるような蒼が続く空の下に佇む白い校舎。
校舎の中は静かで、教室内では整然と並んだ机で生徒が授業を受けていた。
地球では至って普通の授業風景と、普通の女子中学校。
そのどこでも見かける中学校の屋上に、どこでも見かけない魔方陣が
浮かび上がった。
円を基調とした陣の周囲には、地球の言語にはない文字が白色に刻ま
れている。
そして、中心からフェイトが現れた。
ブレザーの制服を着たフェイトの手には学生鞄が持たれている。
金色の髪を揺らしてフェイトが一息つくと、魔方陣の近くにディスプ
レイが出現した。
『フェイトちゃん、無事に着いた?』
「うん。大丈夫。エイミィ、ありがとう」
ディスプレイに向かって、フェイトは言う。
『了解。じゃあ授業頑張ってね』
「ありがとう。エイミィもお仕事頑張ってね」
『了解了解。じゃあ、また夜に家でねー』
「うん。じゃあ、また夜にね」
軽くフェイトが手を振ると、ディスプレイは消えた。
次いで、魔方陣も消える。
目に沁みる青空が戻って来たのを見届けてから、フェイトは腕時計を見た。
「……次の授業から出ようかな」
あと10分で午後の最初の授業が終わる時間だ。
今から教室に駆け込むのも良いが、授業の用意を整えたら終了になり
そうで。
このまま屋上で時間を潰してから教室に行こうとフェイトは思う。
「あれ?フェイトちゃん?」
聞き慣れた声にフェイトは振り返る。
「え?なのは?」
屋上に設置されたベンチになのはが座っていた。
なのはに駈け寄りながら、フェイトは聞く。
「なのはどうしたの?今日は休みだって言ってたよね?」
「その予定だったんだけど、思ったより早く終わったから学校に来ちゃった」
少し照れた笑みを浮かべながら、なのはは言った。
「フェイトちゃんこそ、今日はお休みじゃなかったの?」
「そうなんだけど。ちょっと早く終わったから。一時間だけでも授業に
出ようかなと思って」
「じゃあ一緒だね」
「うん。一緒だ」
顔を突き合わせて、フェイトとなのはは笑う。
「じゃあ、なのはがここにいるのも?」
「きっと同じ理由だよ」
どうやらなのはも、先刻着いたばかりのようで。
フェイトと同様に授業が一段落するのを待っているようだ。
「じゃあ、一緒にいても良いかな」
「もちろん」
どうぞ、と腰をずらして、なのははベンチをフェイトに勧めた。
「ありがとう」
微笑んで、なのはの隣にフェイトは腰を落ち着ける。
ふっと、力を抜くと、肩に温もりが触れた。
「なのは?」
「んー。なんか久しぶりだなーと思って」
言って、フェイトの肩になのはは寄り掛かる。
「あ、うん。そうだね」
最近は、フェイトもなのはも忙しい日々が続いていた。
授業に出て、任務に出て、次の日の準備をして。
任務に出て、授業に出て、次の日の準備をして。
充実はしていたけれど、一日が過ぎるのは早くて。
こんな風になのはと二人でゆっくりするのは、本当に久しぶりな気がした。
「二人っきりも久しぶりだよねー」
思っていた事をそのまま口にされた、フェイトの心臓が跳ねる。
「そ、そうだね」
降って沸いたような幸運を実感したフェイトの目が泳ぎ出す。
周囲にはなのはとフェイト以外、誰もいない。
普段でも人が滅多に来ない屋上の上に今は授業中だ。
もし誰かいるとすれば自主休校組ぐらいだが、名門と呼ばれるこの学
園にはそのタイプの生徒はいない。
「ど、どうしよう……」
なのはに聞こえないようにフェイトは呟く。
嬉しいのに落ち着かない。
そんな矛盾した想いに駆られたフェイトから落ち着きが無くなった。
「フェイトちゃん?」
「え?あ、な、何、かな?」
「先刻からそわそわしてるみたいだけど、どうしたの?」
「そんな事、ない、よ」
「あるよ」
きっぱりと否定して、なのははフェイトの目を覗き込む。
近づいた顔に耐えきれないフェイトが視線を逸らした。
「ほら。やっぱり狼狽えてる」
「う、狼狽えてないって」
「じゃあ、こっち見て」
「うっ」
フェイトは言葉に詰まった。
気持ち的には、なのはを見たい。もの凄く見たい。
任務中でも会いたいと何度も思った。
けれど、いざその時が来ると緊張して見れない。
しかも、こんな間近では呼吸すらままならなくて。
心臓の音だけが空回りするように早くなっていく。
「フェイトちゃーん」
少し拗ねたような声が聞こえた。
びくりと身を強張らせたフェイトの料頬になのはの両手が触れる。
「はい。こっちを見る」
無理矢理首の位置を固定された。
間近のなのはの顔がフェイトを限界に追い込む。
「ちょ、ちょっと待って」
なのはを止めて、フェイトは胸ポケットに願う。
「バルディッシュ!」
ポケットの中でバルディッシュが輝いた。
次いで、フェイトとなのはの周囲を淡い球体が包み込む。
「魔法?」
「ふ、不可視の魔法…」
「それは解るけど。誰もいないよ?」
「わ、解ってるけど」
もごもごと口ごもりながら、なのはをフェイトは抱き締める。
「久しぶりだから……緊張します……」
「ふぇ?」
きょとんと、なのはの瞳が瞬いた。
抱き締める腕が、静かに力を強くなる。
「にゃはは。フェイトちゃん、緊張し過ぎー」
「だって…なのはが相手だもん…」
隠しきれない。
そう考えた本音をフェイトは吐露した。
「…うん。久しぶりだもんね」
瞳を細めてフェイトの背になのはは腕を回す。
久しぶりに感じるお互いの温もりを身体全体で確かめて、やがてゆっ
くりと離れる。
フェイトの瞳になのはが映り、なのはの瞳にフェイトが映って。
どちらからともなく瞳を閉じる。
そして―――。
「学校の屋上で何してんねん」
同時に固まった。
「は、はやてっ!」
「はやてちゃんっ!?」
しゃがんで冷めた瞳で二人を見据えるはやてに、フェイトは慌ててな
のはから身体を離す。
「は、はやて!授業は!?」
「とっくに終わっとるで」
言って、はやては深い溜息をついた。
「ほんでリインが魔力を感知しとったから様子を見に来たんや。したら、
なんや知っとる魔力が不可視魔法を使っとるやんか」
よいしょと、はやては立ち上がる。
「何しとるんやろうなーと思って、ちょおお邪魔させてもろたんや」
「き、器用だね……はやて」
不可視魔法の中に入ってくる技もさることながら、利用している本人
すら気づかせない、はやての芸当にフェイトは舌を巻く。
「で、何しとったん?わざわざ学校の屋上で、不可視魔法まで使って」
「え、えと」
見てたくせにあえて問うはやてに、フェイトは答えられない。
口ごもって困っていると、なのはがにこやかに言う。
「久しぶりの二人っきりを堪能かなー」
すっぱりはっきりと説明するなのはの頭上に拳が振る。
「阿呆。そんなんは家でやりっ」
「だって時間が余ってたんだもん」
「だからって学校でいちゃこらしてフェイトちゃんが暴走したらどない
すんねん」
「ちょっ!暴走ってどういう意味かな!?」
「あれ?フェイトちゃん、せえへん自信あったんか?」
「あ、あるよ。………………多分、だけど」
「どこがやねん」
消え入りそうな声に、すかさずはやては突っ込む。
つくづく見に来て良かったと思う。
「それより、二人とも授業に出るつもりで来たんやろ?」
「え、そりゃあ、勿論……」
「そろそろ移動せんと授業に間に合わへんよ」
「え?」
「あ、本当だ」
時計を見ると、間もなく最後の授業が始まる時間だった。
「いちゃこらは後にして教室行きやー」
ひらひらと手を振って、先に行くはやてにフェイトの顔が真っ赤に熟れる。
揶揄われる揶揄われて、再び訪れた二人っきりの空間に静寂はもう無い。
「もぅ……」
真っ赤に熟れた顔をフェイトは右手で覆う。
ただでさえなのはをまともに見られなかったのに、この状況では余計
に見れない。
居たたまれない面持ちで惑っていると、フェイトの肩がぽんと叩かれた。
「フェイトちゃん」
「えっ!?あ、な、何?」
「授業に行こっか」
「う、うん」
あさってを見ながら、フェイトは頷く。
そんなフェイトの腕を引いて悪戯っぽく笑いながら、なのはは耳元に
囁きを落とす。
「――――っ!」
砲撃のような威力のある囁き。
耳を押さえたフェイトは動く事すらままならなくなって。
呆然とするフェイトの頭上で、授業が始まるチャイムが鳴った。
ネタ元:某所の診断メーカー『中学校舞台にラブラブちゅっちゅななのフェイ』
これネタを考えるのに楽だわー(おい)
RTして下さった方、ありがとうございました!