まこと×亜美に追加
木曜日, 9月 25th, 2008まこと×亜美に一本SSを追加しました。
タイトルは『報告』です。
あー、ようやく上がったー・・・。
まこと×亜美に一本SSを追加しました。
タイトルは『報告』です。
あー、ようやく上がったー・・・。
「で?」
言って、美奈子は小首を傾げる。
美奈子の眼前ではまことと亜美が膝を並べて座っていた。
緊張した面持ちで正座する二人はまるで親に怒られている子供の
ようにも見える。
「・・・あのさ。美奈子ちゃん」
窺うようにそうっとまことが口を開いた。
「で?って。もう少し何か言う事はないのかい?」
「何かって?」
「それはあたしが聞いてる事なんだけど・・・」
オウム返しの美奈子に困ったようにまことは亜美を見た。
しかし、亜美も返事に窮したのか、結ばれた唇は開かない。
最初に発せられた一言は、天才と称される亜美にとっても予想外
だったのだろう。
焦っているのが手に取るように解る。
脇に寄せられたテーブルの上のオレンジジュースを美奈子は取った。
二人の動向を見ながら悠然とストローを吸う。
果汁100%のオレンジジュースはやはり美味しい。
しっかりと、ゆっくりと、美奈子は喉を潤す。
その間もまことと亜美は困り顔のままだ。
ただ、目配せだけで何かは話し合っている。
色々と打ち合わせはしていたのだろうが、美奈子の反応はその中
に入っていなかったのだろう。
小さく溜め息をついて見せると、まことが気づいた。
わざとまことを無視して、隣の亜美を美奈子は見る。
赤く染まった頬が、弱り果てて俯く。
予想通りの反応に緊張がピークに達していると美奈子は思う。
まことに視線を戻すと、これまた正座の上で拳を握っている。
こちらはこちらでそれなりに覚悟をしていたようだ。
二人の気持ちを酌めばもっと驚くべきだったのだろう。
しかし、まことが言った事はそれ程の爆弾発言ではなかった。
むしろ何で今更な感すらある。
「レイちゃんはどう?」
まことや亜美の望む反応が出来なかった美奈子は隣で傍観してい
るレイに感想を聞いた。
「悪いけど、私も美奈子ちゃんと同意見よ」
「そうよねぇ」
「レイちゃんまで…」
美奈子と同一のレイにまことは絨毯に両手を突いて項垂れた。
「あたしも亜美ちゃんも真剣に話し合った上で言ってるんだよ。な
のに二人とも何でそんなにあっさりしてるんだよ」
「何で、と言われても」
「ねぇ」
美奈子とレイは顔を見合わせた。
少々可哀想な気もして、頭の中で美奈子とレイはもう一度考える。
しかし、どれだけ考えても真っ正直な意見は『で?』もしくは
『それで?』しかない。
「昨日の夜は眠れない位、悩んだのに…」
緊張していた分だけ三割り増しの脱力感に打ちひしがれるまこと
が不憫で、知ってた。と答えた方が良かったのだろうかと美奈子は
思う。
「まこちゃん、一応聞くけど」
「…何だい?」
「まこちゃんと亜美ちゃんはその話をする為に私とレイちゃんをお
家に呼んだのよね?」
「そうだよ」
もそもそと正座を正してまことは頷く。
「何で急に言う気になったの?」
「それは二人にはきちんと言ってなかったから。んで、ちゃんと言
おうって亜美ちゃんと相談したからなんだけど……」
横で同様に正座をしている亜美をまことは見た。
俯き加減の亜美が続ける。
「その、レイちゃんと美奈子ちゃんに黙ってるのはずっと悪い事し
てると思ってたの。でも…まこちゃんと、その、お付き合いしてる
なんて…なかなか言い出せなくって……」
「そうね。聞いては、いなかったわね」
「ええ…ごめんなさい」
言って、頭を下げる亜美に美奈子は顎を撫でて考える。
亜美の言う通り、美奈子とレイは二人が付き合っていると聞いて
はない。
ただ、聞いていなかっただけで。
気づいてはいた。
むしろ気づかない方がどうかしている。
しかし今、目の前で正座している二人の様子から察するにどちら
も上手く隠しているつもりだったようで。
美奈子の口元が楽しそうに歪む。
「ね、まこちゃんと亜美ちゃんは何時から付き合ってたの?」
「え、えと…。ブラックムーンとの戦いが終わって、間もなく…か
しら」
「あらー」
真っ赤な顔でたどたどしく答える亜美に美奈子は驚いた。
「そんなに前だったの?」
「…え、ええ…」
小さく亜美が頷く。
「そっかー。レイちゃん、ちょっと耳貸して」
「またあんたは」
呆れつつも呼ばれる事を予期してたのか、レイは早々に耳を美奈
子に預ける。
「私達が思ってたよりも早かったのねー」
「みたいね」
「この美奈子様の目を欺くなんて。敵もなかなかやるわね」
「あんたの目が節穴ってだけでしょ」
「煩いわね」
一言多いレイを美奈子は睨む。
「とにかく。今日は楽しめそうね」
「…何をする気?」
「だって二人とも包み隠さず話してくれるつもりな訳じゃない」
「あのね。誰も包み隠さずなんて言って…・・」
「こんなチャンスめったにないわっ!」
レイが止める暇が無い程、美奈子の瞳は爛々と輝いていて。
「ね、告白はどっちからなの?」
まことと亜美に向き直ると同時に楽しみに没頭する。
「それは……」
おずおずと亜美が手を上げた。
「ふむ。これは予想通りだわ」
「それでまこちゃんは直ぐにOKしたの?」
「あのー。レイちゃん?」
一拍置いた間を狙って便乗するレイを冷ややかな瞳で美奈子は問う。
「良いじゃない。どうせ聞くつもりなんでしょ」
それはその通りなのだが。
先刻まで止めようとしていた人が率先するのは如何なものだろうか。
「結局、気になるのは同じって事ね…」
やれやれと息を一つ吐いて、美奈子はまことと亜美に向き直った。
「で、どうなの?」
「や、流石にあたしもまさか亜美ちゃんが…とは思わなくてさ。直
ぐには返事ができなかったんだ」
「そうなの?」
「だってさ。亜美ちゃん全然そんな素振りを見せないだもん。気づ
かないよ」
「…そうでもないと思うけど」
傍目から見ても解りやすかったとレイは小さく呟く。
「その、亜美ちゃんは女の子だし、先輩に似てる訳でもないし…で、
悩んだんだけど…。何て言うか…一緒にいると安心出来る人なんだっ
て気がついたんだ」
亜美を見つめてまことは目を細める。
「心からホッとするって言うか、傍にいてくれるだけで嬉しいって
言うか…。上手く言えないんだけど。あぁ、あたしも好きだったん
だ。って気がついたんだ」
言って、亜美の手にまことは手を重ねた。
「今は好きだって言ってくれた事が凄く嬉しいんだ」
「まこちゃん…」
手と手を取り合い、見つめ合うまことと亜美は世界をシャットア
ウトしていて。
「あのー」
咳払いをして美奈子は無理やり間に入った。
「邪魔して悪いんだけど。先に進んで良いかしら?」
「へ!?」
「あ…」
我に返ったのか、まことと亜美は手を離し、同時に顔が赤く染まる。
「ご、ごめん。うん、続きね」
「そうそう。話の続き」
バツが悪そうな笑みで先を促すまことに満面の笑みで美奈子は爆
弾を投下した。
「で、キスは何時頃したの?」
「は?」
「え?」
何を聞かれたのか反応出来ないまことと亜美に美奈子は続ける。
「かれこれ半年くらい付き合ってる訳でしょ。だったらキ……」
「ちょ、ちょっと待った!」
右手を前面に押し出して美奈子をまことは止めた。
「何でそんな話になるんだよ!」
「だって二人の事を話してくれる為に呼んだんでしょ?」
「だからそれは付き合ってる事を言いたかっただけでっ!そういう
話までしたかった訳じゃない!!」
「いいじゃない。ずっと黙ってたんだからサービスしてくれても」
「嫌だ!」
「サービス悪いわねー」
残念そうに肩を竦めつつ、美奈子は心中で舌を出した。
聞いた所で答えてくれるとは、露ほども美奈子は思ってはいない。
元々恋愛の免疫がない亜美は秘密は秘密のままにするだろう。
まこともまた亜美を気遣って口を堅くするのも予測の内だ。
しかし、突付けばボロが出るのがまことで、過剰反応するのも亜
美で。
言葉にならなくても表情と態度が雄弁に語ってくれる。
「少し位、教えてくれてもいいのに」
「言うような事じゃないだろ!」
わざと拗ねたように見せる美奈子は心中をおくびにも出さない。
なるほどと、ほくそ笑む。
「はいはい。そこまで」
不意にレイが拍手を打った。
「美奈子ちゃん、もうそれ位で良いでしょ」
「えー。まだ返事を聞いて……」
「聞いたでしょ」
強い口調でレイは美奈子を遮った。
睨むような黒い瞳は美奈子の内心をすっかり見透かしていて。
これ以上、突っ込むなとお咎めの色すら浮かべていた。
「でもねレイちゃん。もしかするともっと先まで………」
「絶対にないわよ」
食い下がる美奈子をレイは一喝した。
「まこちゃんがとんとん拍子で事を進められるような器用な性格し
ていないのは美奈子ちゃんも知っているでしょ」
「レイちゃん、あたしってそんなん?」
名指しで、しかも指差し付きで。
断言するレイにまことの頬が引き攣る。
「それとも美奈子ちゃんはまだ隠し事があると本当に思ってる訳?」
「…解ったわよ」
大きく息を吐いた美奈子は素直にレイに従った。
「確かにまこちゃんにそんな甲斐性があるとは思えないし。この話
はここまでよね」
「だから。あたしって二人にそんな風に見られてるのかい?」
「じゃあ他にもあるの?」
「うっ」
極々自然な質問にまことは言葉に詰まった。
例え、とんとん拍子で事が進んでいたとしても、美奈子やレイに
話せる筈はない。
しかし、本当に話す事が無かったりもする。
それがとても寂しい。
「ま、そんなとこでしょうね」
淡々と納得するレイにまことは崩れ落ちた。
「まこちゃん…大丈夫?」
「うー…」
「まこちゃん、勘違いしないでね」
立ち直れないまことに止めを刺したレイが言う。
「私も美奈子ちゃんも祝福はしてるのよ」
「……ほんとに?」
訝しむまことにレイは頷く。
「そーそー。これで私も堂々と楽し……むぐっ」
「二人の事をちゃんと教えてくれたのも嬉しく思ってるわ」
余計な事を言おうとする美奈子の口を手で塞いだままレイは微笑
んだ。
「まこちゃんも亜美ちゃんも教えてくれてありがとう」
「レイちゃん……ありがとう」
「美奈子ちゃんも、なかなか言えなくて本当にごめんなさい」
少々痛い歓迎ではあったけれど。
受け入れてくれたレイと美奈子に顔を見合わせてまことと亜美は
喜ぶ。
「あ、最後にもう一つだけ。良いかしら?」
「ん?何だい。レイちゃん」
仲間への秘密が無くなり、緊張が解けた二人にレイは微笑んで聞
いた。
「二人とも気づかれていないと本当に思ってたの?」
最後の最後で振り出しよりも更に前に話を戻した質問はまことと
亜美を見事に凍らせて。
「…………………え?」
代わりにレイは満面の笑みを浮かべている。
尋問に摩り替わった報告はまだまだ続きそうだった。
拍手レスを行いました-。
いい加減、SSも更新したいです・・・。
とりあえず書きかけのまこ亜美をあげたい。や、もうホントに。
8月23日:逮捕の二人は永遠に・・・様へ
・・・すみません。
何故か「逮捕の二人は永遠に・・・」の後が文字化けしてしまって読めない状態になっております(汗)
勝手に喜んで頂けた物だと思っておりますので、それを前提に拍手ありがとうございましたm(__)m
9月3日:*******(パスワード伏せ)で開いても流星雨が・・・様へ
申し訳ありませんが、パスワードに関する事項はお答えできませんm(__)m
でも、おしい所まではいっております。
これに付け加えれば開きますので、タイトルを見てみて下さい。