まこ亜美、静なつ、夏実×美幸を中心に気の向くまま書いている二次創作サイトです。

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04-02-23

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向けられた背にすらりと流れる艶やかな黒髪。

お澄まし顔の視線の先には一冊の本。

ゆっくりとページが捲られる。

一緒にいても気に留めてない風体は仮の姿。

本当は、敏感な気を巡らして私を見ていてくれる。

それは最近気がついた事。

きっと、気づいている事に彼女は気づいていない。

だから知らない振りをする。

そう、本当は私の方が一枚上。

その証拠に…。

息を殺してそうっと近づく。

衣擦れの音に肩がぴくりと震える。

一度止まって、走った緊張が解れるのを待つ。

だるまさんが転んだをするように音一つさせない。

頃合を見計らって敏感な気の綻びを縫う。

彼女は振り向かない。

そうっと両の腕を開く。

視線は本に向けられたまま。

隙のある腰に向かってゆっくりと腕を回す。

ぴくんと体が揺れた。

視線が本から外れ、驚きの表情が向けられる。

「…何よ?」

「別に。ちょっと甘えてるだけ」

「子供じゃないんだから」

呆れた溜め息が零された。

それも計算のうち。

「そうね」

だから微笑んで感じる体温を抱きしめる。

ほらね?

私の勝ち。

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